学校・教育施設の熱中症対策— 屋外指導と部活動
公開: 2026年9月2日
小中学校・ 高校・ 大学では、 体育授業、 部活動、 遠足・ 修学旅行前の 屋外訓練など 長時間の 屋外活動が 計画されています。
教員・ コーチは 児童生徒の 安全確保と 指導内容の 達成の 両方を 求められ、 自身の 熱中症対策が 後回しに なりがちです。 本記事では 教職員・ 指導者自身の 屋外指導・ 部活動時の 対策に 絞って整理します。
総合 型 選抜 高校の 入試 実技、 大学の オープン キャンパス 誘導、 特別 支援 学校の 屋外 リハビリ など 学校 種別 ごとに 立ち 位置の 長さが 異なる 点も 考慮 してください。
1. 体育授業・屋外学習
1-1. グラウンド上の立ち仕事
授業 開始 10分前の グラウンド 整備、 コーン 設置、 用具 運搬も 立ち 仕事 に 含め ください。 体育教員は 授業中 児童生徒より 動きが 少なく、 日射下で 45分間 立ったまま 指示を 出す 時間が 続きます。 生徒は 水飲み場へ 行くが 教員は その場に 留まる 構図が 典型的で、 水分補給の タイミングを 授業設計に 組み込む 必要があります。
1-2. 理科・総合的な学習の屋外観察
昆虫観察、 水質調査、 田植え体験など 低強度に 見える 屋外学習でも、 校庭・ 近隣河川は 日射を 直接 受け、 90分単位の 活動が 続くことが あります。 担当教員が グループを 回る 動線では 歩行距離も 長く、 生徒より 負荷が 高い 場合も あります。
1-3. WBGTと作業強度の判断
授業を 屋内へ 切り替える 判断基準は 生徒保護の 文脈で 整備されて いる学校が 多いですが、 教員自身の 活動強度も 別途 考慮が 必要です。
WBGT予報と 作業強度の表はこちらも参照してください。
2. 部活動・クラブ指導
2-1. 夏合宿前の強化練習
7月の 部活動は 大会前で 練習時間が 延長され、 顧問は 生徒と 同じ グラウンドで 監督業務を 続けます。 生徒向けに 水分補給を 促しながら、 顧問自身の ボトルが 空のまま という 現場も 少なく ありません。 練習 15分ごとに 顧問も 必ず ベンチへ 戻る ルールを 部内で 決めてください。
2-2. マネージャー・補助指導者
部活 マネージャー 学生や 非常勤 コーチは 正式な 教員ほど 熱中症 教育を 受けて いない ケースが あります。 外部 指導者を 含む 全部活 関係者に 夏季の 共通 注意事項を 配布し、 署名付き 受領記録を 残してください。
2-3. 早朝・夕方練習の時間帯
暑さ 回避の 早朝練習は 6時開始が 多いですが、 8月の 朝6時でも WBGTが 28度近くに 達する 日があります。 夕方練習は 地面の 輻射熱が 残る ため、 開始前の 測定を 義務化 してください。
早朝・ 夜間シフトの 考え方はこちらも参照してください。
3. 学校施設・環境整備
3-1. 校庭・屋上のメンテナンス
夏休み中の 校庭 草刈り、 プール 開設準備、 屋上 防水層 点検は 事務職・ 設備担当が 担う ことが 多く、 教員の 部活 指導とは 別ルートで 作業が 進みます。 設備 担当者 向けに 校庭 専用の WBGT 測定点を 設定 してください。
3-2. プール監視・水泳指導
プールサイドは 日射と 湿度が 高く、 監視 教員は 水に 入らず 立ち続けます。 生徒の 安全 監視中は 離席 しにくい ため、 監視 時間を 20分で 交代する ローテーションを プール 開設 計画に 組み込んで ください。
3-3. 屋内作業義務化の判断
WBGT基準超過時に 授業を 体育館へ 移す 判断は 生徒向け ルールとして 整備 されています。 教員の 屋外 立ち位置も 同時に 屋内へ 移す よう 指導 計画を 修正 してください。
屋内作業 義務化の 判断整理はこちらも参照してください。
4. 記録・教育・組織運営
4-1. 学校安全日誌への追記
既存の 学校 安全日誌に 「当日 WBGT・ 屋外活動 実施/ 中止・ 教員 休憩 実施」 を 夏季 限定で 追記すると 監査時の 説明が しやすく なります。 作業環境 記録の 付け方はこちらも参照してください。
4-2. 始業時健康チェック
生徒の 健康 チェックは 定着 していても、 教員同士の 申告は 形式的な ことが 多いです。 夏場の 朝礼で 「屋外 担当教員は 体調 1行 申告」 を 追加し、 記録を 残してください。
4-3. 年間教育計画との連動
5月の 全体 職員会議で 夏季 屋外 活動 カレンダーと 熱中症 対策を 同時 確認する 流れを 作ると、 部活 顧問と 学年 主任の 認識 ずれが 減ります。
年間 教育計画の 考え方はこちらも参照してください。
5. 警戒アラート・暑熱順化
5-1. 警戒アラート発表時
警戒 アラート 発表日に 部活動を 継続する か否かは 生徒 保護の 議論が 中心ですが、 教員の 屋外 立ち位置も 同時に 見直してください。 当日 朝の 管理 会議で 顧問の 屋内 待機を 選択肢に 含めます。
警戒 アラート 発表時の 対応はこちらも参照してください。
5-2. 暑熱順化計画
新採 教員や 4月 配属の 若手 顧問は 6月 本番前に 順化が 不十分な ことが あります。 5月から 段階的に 屋外 指導 時間を 延ばす 計画を 個人単位で 作成 してください。
暑熱 順化計画書の 書き方はこちらも参照してください。
5-3. 高齢教員・定年間近の配慮
定年 間近の 顧問や 再雇用 教員は 自己 申告が 控えめな 傾向が あります。 屋外 指導の 分担表で 高齢 教員の 連続 時間を 上限 設定し、 若手との ペア 指導を 標準化 してください。
高齢 従業員の リスク管理はこちらも参照してください。
6. 屋外活動判断表(例)
6-1. 教員向け追加基準
| 状況 | 教員への追加対策 |
|---|---|
| WBGT28度超・授業継続 | 教員も15分/時ベンチ休憩 |
| 部活2時間超 | 顧問交替または屋内ミーティング枠 |
| プール監視 | 20分ローテーション必須 |
6-2. 事案発生時
教員が 体調 不良を 訴えた 場合、 児童生徒の 監督 交代 手順を あらかじめ 決めて おきます。 事案 記録には 活動 内容・ WBGT・ 交代 実施の 有無を 残してください。
熱中症 発生時の 記録はこちらも参照してください。
6-3. 教育委員会・学校法人との連携
公立 学校は 教育 委員会 の 夏季 指針、 私立は 学校 法人 の 安全 規程を 参照 します。 児童 生徒 向け 基準に 「教職員 向け 追加 1ページ」 を 添付 申請 する だけでも 校内 運用の 根拠 が 明確 になります。 部活 顧問 会で 夏季 1回 読み合わせ する 時間を 15分 確保 すると 実施 率が 上がり ます。
よくある質問
Q. 生徒向け対策があれば教員は不要ですか?
不要では ありません。 教員は 立ち仕事が 多く、 生徒と 異なる 負荷 パターンを 持ちます。 教員 向けの 追加 基準を 別途 設けて ください。
Q. 校外指導(遠足)の引率教員は?
徒歩 距離が 長い 遠足では 引率 教員の 歩行 負荷が 高く なります。 引率 ローテーションと 休憩 地点の 事前 設定を 計画書に 含めて ください。
Q. 私立・大学のクラブは学校と同じですか?
基本 考え方は 同じです。 非常勤 コーチへの 周知 手段が 限られる 場合は 連絡 アプリで 夏季 注意を 配信し、 既読 記録を 残してください。
Q. 梅雨時の部活はどう判断しますか?
湿度が 高い日は WBGTが 上昇します。 グラウンド 練習を 継続する 場合も 教員の 休憩 頻度を 増やし、 測定 記録を 残してください。
梅雨時の リスクはこちらも参照してください。
Q. 教員の熱中症対策は誰が責任を持ちますか?
管理 監督者 (校長・ 教頭)が 全体 計画を 整備し、 学年 主任・ 部活 顧問が 現場 運用を 担う 分担が 現実的です。 責任 分界を 夏季 マニュアルに 1ページ 記載 してください。 体育 主任が 屋外 活動 カレンダーの 窓口、 部活 顧問 会 代表が 部活 側の 窓口と 決める 例も あります。
まとめ
学校・教育施設では 生徒向け 対策が 先行し、 教員・ コーチ自身の 立ち仕事が 見落とされがちです。 教員向け 追加基準、 部活 顧問の 休憩 ローテーション、 安全日誌への WBGT追記を セットで 運用してください。 7月 最初の 職員 会議で 教員 向け 追加 基準を 1回 読み合わせ する 時間を 確保 してください。
注意
本記事は運用の観点整理であり、法的助言・医療的判断ではありません。
個別の症状・対応については 専門家・医療機関にご確認ください。
熱中症対策の文書・記録はネツガード(netsuguard)で
ネツガード(netsuguard)は、業種に合わせた対応方針・作業手順書・掲示文・教育資料を生成できます。
教育受講記録・作業環境記録・事案記録の台帳も、無料プランで月3件まで使えます。
記録した内容は証跡PDFとして出力でき、無料プランでも1回お試しいただけます。