冬でも熱中症は起きる— 炉前・厨房・ボイラー室など通年暑熱職場の対策
公開: 2026年8月10日
熱中症対策というと夏の屋外作業を思い浮かべがちですが、対象になる条件はWBGT値28度以上または気温31度以上という基準であり、季節そのものを基準にしていません。
炉・ボイラー・厨房のように、外気温に関係なく高温になる作業場所は、真冬でも対象になり得ます。
1. 通年でリスクが残る作業場所の例
- 製造業の炉前・鋳造・鍛造・ガラス製造など、熱源のそばで行う作業
- 飲食業の厨房
- ボイラー室・機械室
- 温浴施設・屋内プールの管理業務
- 冬季もハウス内で行う農作業
厚生労働省のマニュアルでも、熱中症を生じやすい職場の要因として「炉や高温物体があること」が挙げられています。
外気が寒くても、こうした場所では作業環境そのものが暑熱環境になり得るということです。
2. 「夏だけの対策」で終わらせないために
通年暑熱職場を持つ事業者は、夏場だけでなく年間を通じてリスクアセスメントと作業環境の記録を継続する必要があります。
季節を問わず、WBGT値や気温を定期的に確認し、必要な措置を講じることが求められます。
3. 冬こそ準備・教育のタイミング
一般的な季節労働の暑熱作業では、繁忙期を迎える前の冬から春にかけて、労働衛生教育の実施や、体制・手順の見直しを行っておくと、夏本番に慌てずに済みます。
通年暑熱職場では、この準備サイクル自体が一年を通じたルーティンになります。
4. 注意
本記事は公表資料に基づく一般的な制度解説であり、法的助言・医療的判断ではありません。
自社の作業場所が対象に当たるかの判断は、実際のWBGT値・気温の測定結果に基づいて行ってください。
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